5月24日(木) 一箱古本市の寺山ルリ子さん
ライター、葉山一箱古本市運営委員 寺山ルリ子さんです。
料理関係の雑誌のライターをしている関係で、料理のエッセイはもちろん、
小説などでも食事の場面とかについつい興味がいくという寺山さん。
食事の場面というのは、登場人物の人となりが描かれていたり、
話の中でも重要なポイントだったりすることが多いのですね・・
今回は、食べ物の描写が印象的な本、特に日本人の主食「ごはん」をテーマに
絞って、紹介していただきました。
大人の本では岡本かの子さんの『鮨』。
食事というものを苦痛に感じていて、ものを身体に入れるということに
嫌悪感さえ抱いている息子に、母が何とかして食事をとらせようと悩んだ結果、
息子の前で鮨を握る・・まな板や包丁をとことん清潔にして、きれいに手を洗って、
食べ物とは美しく愛情溢れたものなんだということを分からせようとします・・
子供の本では『やまのこどもたち』という絵本。
文は石井桃子さん、絵は深沢紅子(こうこ)さん。
山に住む子供の何気ない暮らしを描いた本です。
寺山さんにとっての「わくわくしあわせごはん」とは?
~「特別なことではないんですが、旬が出はじめたときのごはんですね。
ごはんなら新米とか、今ならそろそろ梅の時期で、子供たちとジュースつくったりとか。
当たり前のことだけど、毎年わくわくするし、またわくわくする自分でいたいなと思います」